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アリスティア・ステアー
年は二十五。
北方の山間の村で狩人業を営んでいる。
部屋には無数の資料や文献、様々な書物で埋もれている。
本棚を入れる気はないのかこだわりなのか、それらはただ無造作に床に重ねられ奇妙なオブジェを形成している。
一つだけ存在する本棚には縦横・・・文字通り縦横無尽に書物が重ねられ、しかもそのすぐ横には蝋燭に火が灯っている。
この間小火を出したばかりにも関わらず、だ。
彼女は眼が悪い。
小さな頃から暗いところでも構わず本を読んでいたせいか、視え難い。
だから本に眼を通す際には眼鏡を掛ける。
「狩りの時には眼鏡を掛けないのか」、と人に言われたときがある。
彼女は涼やかに「狩場に出れば空気や雰囲気で何が何であるかは把握できるし、遠くのものにはスコープを使うわ」、と答えていた。
いつだったか眼鏡を無くしたときがあった。
しかし眼鏡を探すことより本を読みたくて仕方の無かった彼女は、ボウガン用のアタッチメントであるスコープを用いてそれ読もうとしていた。
「見難い・・・」と文句を言いながらも一晩中おかしな読書を続けた次の朝には、十字線(レティクル)が眼に焼きついたようで気分が悪くなっていた。
正に自業自得である。
さて、あなたがもしアリスの客人であるならば、足の踏み場を探して本を跨いだとしても油断してはならない。
そこにはまとめることも無く片付けることもない弾薬や筆記用具が散乱している。
何しろ本人でさえ三日に一度は転げるのだ。
勝手を知らぬ客人であれば怪我にさえなり得る。
よって彼女が部屋に道をつくりあなたのスペースをつくるまで足を踏み入れることはお勧めしない。
だが彼女も気がつかないわけではない。
客人が困っているならばそこへの道をつくり、座布団を出してくれる。
・・・盛大に埃を巻き上げながら。
壁はもはや壁ではなく、さながらクエストボードのようにメモや書類が所狭しと貼られている。
素材や食材、季節や研究データ。
そして机の上には一冊のノートと、また片付けられない弾薬や道具が転がっている。
このノートも三日坊主で終わることを危惧したものだが、珍しく飽きることも無く半年も続いている。
と、言うより、狩りや読書と同じくらいこの書き物を楽しんでいるようだ。
髪の伸びた彼女は最近、後ろで大きな団子の様に髪を束ねている。
彼女曰く、「流行るんだから。」とのこと。
昔は肩にも届かない短い髪であったが、個人的にはあちらのほうが好みである。
見られることにこだわりのないような彼女だが、一度鏡の前に立つと三時間でも四時間でも平気で立ち続ける。
その根性は是非掃除に役立ててもらいたいところだ。
というのも彼女は装備の構成に並ならぬこだわりを持ち、彼女独自のお気に入りセットのためにそんな時間を設けるのだ。
・・・そんなばっさばっさ服や鎧を脱ぎ捨てなくても。
窓から丸見えですよ?
今よりもずっと昔に読んだ文献がきっかけで、老山龍砲を愛用している。
我侭ながら高飛車ながら、しかし彼女の求めに応えてくれる老山龍砲を担いでいる。
あまりボウガン始め武器の手入れが得意ではない彼女だが、老山龍砲だけは別であり、目を瞑っていても解体も組立も整備も可能である。
老山龍砲・皇ができたときなんかは酷かった。
嬉しいのはわかるのだが、それから一ヶ月以上も皇を抱いて寝るのだ。
女の子ならヌイグルミくらいに抑えるところでは?
そして始めこそ村にアリス一人だけだったハンターも、今では十人にも渡る集団となった。
それはときには狩りの楽しさを説き、ときには純粋に楽しむ様を見せていたことがよかったのか、一人、また一人と少しずつ数を増やしていった。
このノートを見て彼ら自身の記録を付け始めた仲間も出てきた。
そんな未だ廃れることのない狩人業を楽しみながらも、満足することのない道を彼女は今日も歩いて行く。
老山龍砲と、たくさんの仲間と、未だ見ぬ英雄達と共に。
参考文献: 砥石無用 様 「六畳半の一城」
: 捨駒南爪と素敵な弾丸生活 様 「私室の紹介」
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今日はアリスというハンターを俯瞰する語り手のシュガシュガこと私がアリスの日常を御紹介致しました。
ロールプレイングにおけるプレイヤーとキャラクターの関係というのは二つありまして、『プレイヤー=キャラクター視点』と、『キャラクターをプレイヤーが俯瞰(高いところから見下ろす)する』というパターンとあるのですが、私とアリスは明らかに後者です。
が、狩猟の最中やこれを書いているときなんかは明らかにキャラクターの中に入り込んでますんで完全に割り切れることもなく、特に線を引く必要があるわけでなく。
ところで夏季休暇を仲間との旅行や帰省で楽しんで参りました。
旅行でも久々に再会した仲間と狩りを楽しみ、郷里ではまだ手を出していなかった訓練所と、未だ達成しえぬGラオをやってました。
Gラオメモのあたりから一向に進みません、ていうかラスト・アンガーすら安定しません。
最近はエリア1テラスで怒りに入らなければリセットとかそんなのです。
これは少しまた戦術を練り直す必要がありそう。
でもあんまガツガツやりすぎても挑戦自体にナーバスになっちゃうのでペースは抑え気味に。
「やらなきゃ」って気持ちはいくない。
と、話が大幅に逸れちゃいましたが今日はこのへんで。
また機会があればレシオやキッドも御紹介させて頂きます。
それでは失礼致します。
またお会いしましょう、このノートの上で。
同じ「部屋汚い」なのに、この差は‥‥格差社会もここまで来たかっ!?(とりあえず、お前、掃除しろ‥‥と猫に言われました。タメ口で。)
お隣さんからシモフリトマト頂いたんで出しましょうか。
あら油の匂いって素敵ですよ?
私リアルではバイクを嗜んでいたのでよくわかるのですが、ああいったグリルやオイルの類の匂いは、また花や果実とは違った良い香りだと思います。確かに進んで匂うものではありませんが(笑。
自分の部屋の匂いも好きですけどね、本のインクの匂いや埃の匂いが。
あはは猫ちゃんに怒られましたか。
人間より嗅覚が優れていそうですもんね、我々が気にしない匂いでも彼らにとっては少々きつかったりもするのかも。
大丈夫(何が)、週末にはマタタビでご機嫌を取りましょう。全て忘れてくれますよ(笑。
あらもうおかえりですか?
またいつでもいらしてくださいね。ありがとうございました。
狩人の矜持と思い出は十年の時を越える。