インターセプション

ラティオ火山から帰ると、ギルドはいつもの穏やかさが嘘のような慌てぶりだった。
あたしはそんな喧騒は他所に置いといて真っ先に休みたかったのだが、何の因果の嫌がらせか、私は今ギルドマネージャーから新たな受注書を渡されている。

「グラビモスを討伐したことは連絡を受けているでしょう？これで試験は最後じゃないの？」

「・・・未知の龍が進攻中なのじゃ！」

今は未知より、みっちり寝たい。





　　　　　　　　　　　　　　Dondurma-1. インターセプション

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砦の被害を受け止めよ！

クエストLV：★★★★
制限時間：45:00
指定地：砦
主なモンスター：シェンガオレン

依頼主：大衆酒場ギルド
依頼内容：
古龍観測士より、怪しげな龍がとうとう砦に到達したとの知らせが入った！
公式狩猟試験とは無関係ではあるが、砦に到達した謎の龍を全力で撃退するのじゃ！
砦の迎撃兵器をしかと活用するがよいぞ！

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し、狩猟試験とは無関係と言い切ったね、このじいさん（歪笑。
でも街が壊滅しては昇進どころじゃないよね、受けて立とうじゃない。
・・・やっぱり未知のモンスターだなんて気になるしね。

〔季節＆料理〕
寒冷期：スライスサボテン＋リュウノテール＝グラグラタン（攻撃力＋5）

〔装備＆スキル〕
老山龍砲／最大数弾生産

〔アイテム〕
1/2　弾薬ポーチ
カラ骨【大】×10
カクサンデメキン×10
ハリマグロ×30
カラ骨【小】×99
イーオスの牙×99
LV3拡散弾×3
LV2通常弾×99
LV3通常弾×99
LV3貫通弾×40
大タル爆弾G×2

2/2　道具ポーチ
カラの実×99
ハリの実×99
こんがり肉×1
モドリ玉
力の護符
力の爪
調合書1
調合書2
調合書3
調合書4

最大数弾生産スキルによる物量作戦を選択。
このドンドルマでも私の担ぐ老山龍砲はプレーンで行きたい、てことでチューンナップスキルはなし。
弾強化と弾生産は以前も悩んだことだけど、たぶん特定の弾薬のみの射出を高めることはボウガン本体の技術ではないだろう、ということで今回めでたくチューンナップから外れ、今回は弾生産を選択。
これでL3貫通弾が100発撃てることになるのが一番嬉しい。

〔戦術〕

正直なところソロ非火事場ヘビィによる討伐が可能かどうか見当すらつかないので、撃退狙い。
それでも大接戦になると踏んでいる。

プランA　各種弾幕により殻破壊を優先、その後弱点通常弾による弱点直狙い
プランB　頭狙撃によるダウンを引き起こし、時間稼ぎに持ち込む
プランC　足狙い毒弾攻めによる時間稼ぎ

プランAは弱点をダイレクトに狙うため、火力は申し分なし。が、気になるのは時間との兼ね合いであり、時間を消費させないままエリア5へ到達させて、砦への被害を抑えられるのかが大変心配。
プランBはひたすら判定の広い＆部位耐久値が低いため、ダウンを起こしての時間稼ぎ。ただ、こちらは肉質透過率が40％のためダメージとしてはどうなのか。計算したら600発以上のヒットが必要だそうで気が遠くなった。
プランCは硬い脚に肉質軽減無視のL2毒弾を撃ちこみ、ひたすら起立時のダウンを狙う。

どれも一長一短で、正直初めての挑戦のためどれがいいのかわからない。
なのでどうせならぶっつけ本番で折衷案を採用することに決定。
地上進攻時エリア前半は通常弾弱点狙撃を、地上進攻時エリア後半は顔狙撃を。起立時には脚に毒弾をといった具合に各プランのいいところを組み合わせる。

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〔記録〕

・エリア1

シェンガオレンのブレスと同時に始まり、更にもう一発こちらへ放つ様子。
クエスト前にフレンドにブレス時のシェンの上顎には当たり判定がなく、攻撃をすり抜けるとは聞いていたのだけれど、実際にやってみるとかなりの範囲がそのようで、拡散弾の二発ほどを無駄にした。
ここではL3拡散弾10発を撃ち、3発を残すことになった。

BCにてこんがり肉を食べ、ポーチを一マス空ける。
すぐさまエリア2・3・4側の槍が立てかけてあるところの下からバリスタの弾を採取、5発だけであったが、急いでエリア2のシェンガオレンの元へ。


・エリア2

レシオが着く頃にはシェンはエリアスタートのかなり間近まで接近していた。
慌てて大タル爆弾Gを設置し、通常弾で起爆と顔への狙撃を行う。
・・・つもりであったが、シェンの移動に伴うふみつけにより被弾、レシオ、ゴミのように転がる。
涙を溜めつつも背中側へ回ろうとするが地震に阻まれ、なんとうだうだしている間にシェンは爆弾の判定外まで進み、空起爆の風が更に涙を引き起こす。

ここでリタイヤの手もあったのだけれど、せめてリハーサルにでもなれば・・・とクエスト続行。
まずはL3貫通弾をエリア中盤までに消費する。殻破壊への進行と弱点そのものへのダメージが目的である。

とりあえず弱点を露出させることが第一ステップなので、起立時には毒弾を殻へ集中させる。
巨龍爆弾を持てなかったので地上にて攻撃を続けるが、シェンがブレスのために立ち上がったいいときに殻第一段階破壊完了、怯みで砦へのダメージを防ぐことが出来た。
運がいい。

エリアエンドを越えたシェンには当たらなくなるまで毒弾を。


・エリア3

ここでは調合を終えたL3貫通弾を再度殻→弱点へ通し、弱点露出とダメージの双方を図る。
私は普通戦闘中の調合はあまりしませんが、先に貫通弾を消費したかったのであえて最後のL3貫通弾20発も調合。
エリア中盤ほどまでには殻破壊も第二段階が起こり、弱点露出。
ここからは通常弾による弱点狙撃に移る。

が、撃てども撃てども怯まない。
もしかして弱点当たってないんじゃあ・・・、という不安が頭をよぎる。
ラオシャンロンの弱点ほど明確にエフェクトの違いがあるわけではないし、露出といっても目でカタチがわかるほどはっきりとした殻との境があるわけでもない。
しかしとりあえずは計画の通りに進め、失敗であったならそこからまた調査を行う、という珍しく前向きな姿勢を維持することに。


・エリア4

エリア中盤までは通常弾狙撃、ここらへんでL3、L2ともに消費。
立ち上がったシェンへは毒弾で脚狙撃、ここでも無事に破壊ができて、砦へのダメージは無傷でエリア5を迎えることに。
中盤からは顔狙撃によるダウン狙い。
これが24、5発で怯むので、かなりのペースでダウンを狙える。
正確な数字を把握できていないことが悔やむところだけど。

BCで通常弾を取ってからエリア5へ向かう。

・エリア5

ついに最終エリア。
こちらがエリアへ着く頃にはシェンはうっすら姿が見えるほどまで接近していた。
最初に取っておいたバリスタ5発で応戦する。
ここからは毒弾による遠距離顔狙撃に移る。ポータブルシリーズでは毒・麻痺弾が非肉質無視性質だったので、バリスタ後は降りて攻撃をしていたが、こちらではその手間が省けて砦門上から攻撃を加える。
そして肉薄するシェンにこの段階で撃龍槍を当てることで、タイムアップ直前にもう一度撃龍槍を使用することで戦局は大きく変わる。

一度の撃龍槍くらいではさすがにこのカニ、倒れない。
ジリジリと砦の耐久値を削られながらも、こちらも顔を実直に狙いなんとか攻撃を中断させる。

「残り5分です」のアナウンスと同時にモドリ玉使用。
二撃目の大ヤリを命中させる。

攻撃を続けながらも残り時間を見ると、残り2:57、砦耐久値は残50％。
この数字を見て今回の撃退は確信できました。
残念ながら討伐までは持っていくことが敵わなかったけれど、そのまま一度の攻撃を許し撃退成功となりました。

SSは携帯ででも取ればよかったと思ったのですが、完全に勝利に酔い、忘れていました。

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〔街に帰って、机について〕

無事30試験突破です。
爆破ミスやぶっつけ本番の戦術ともたつく場面は少なくなかったけれど、それでも今回は不思議とかなりの満足感を得ることができました。
弱点狙撃で怯まない～と書きましたが、今調べてみるとどこにも弱点の部位耐久値が載ってない・・・。てことは弱点は怯まないものなのか。あー、じゃあれやっぱり地味に利いてたのね。

老山龍砲の素の力で目標であった撃退を成せたことが素直に嬉しく、自分の打ち立てた仮説を未だ諦めることなく追い求めてることができました。
老山龍砲は、やっぱり拠点防衛の希望なんだ。

今回はかなり背中の相棒の力に頼ることになったけれど、私も決して誇れない扱いではなかったと思う。
上位への扉は開けた、あとは階段を昇るだけ。

老山龍砲と共に歩いていこう。


またお会いしましょう、このノートの上で。


P.S.
ここに至るまでに共に（ずっと下位にも関わらず）狩りを手伝ってくれたり、物資面で助けてもらったり、また一緒に対策を考えてくれた仲間に最大限の感謝を。
ランク1から上位に上がるまで、本当に毎日が楽しく狩りができました。
何か私に手伝えることがございましたらどうぞ遠慮なく言ってくださいな。恩返しをするときなのです。
ありがとうございました！