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”影”は逃げるように後ろへ跳んだ、-体勢を立て直すつもりなのか。
そうはさせない。
火炎弾はまだ弾倉に残ってる!
あたしはそう、ただ人差し指を伸ばすかのように”影”に狙いをつけた。
そしてそのまま彼を射抜く。
つもりだった。
しかし”影”は後方に着地したその脚で大地を蹴り、何の予備動作も無しにまた前へ向かって跳んだのだ。
完全にふいを突かれた。
回避は間に合わない。横へ跳ぼうが後ろへ跳ぼうが、あの刃からは逃れられないだろう。
そしてあたしは覚悟を決めた。
あたしは、迫り来る”影”に向かって、飛び込んだ---。
これだけ蒸せば、たぶんベッドで寝たって眠れないだろう。
このミナガルデの密林は、酷く湿度が高い。常に熱帯夜みたいだ。
それなのにああ、目蓋が重い。
眠いのに眠れない。
眠りたくないのに眠い。
ガク、と一瞬身体が浮く感覚。
その直後、身体を顎から地面に打ち付ける。
「アタタ・・・。」
どうやらツタを足に引っ掛けていたようだ。
もう足元が見えないくらいに目が霞む。
「・・・?」
クーが何か叫んでる。
短い手足広げてブンブン振って叫んでる。眠いのに、何よもう。
もう何で眠いのかわからないくらい眠いよ。
それでもあたしは放してしまった老山龍砲を拾おうと、後ろを向いた。
しかし、後ろを向いたあたしの視界に入るのは老山龍砲ではなく、トチ狂ったかのようにド派手な羽を持つ、飛竜であった-。
5-18. ようこそ、眠りの森へ
私はペアでの狩りが好きです。
Pシリーズのモンスターの体力では4人で狩りに出るとあっという間に終わってしまう、ということもあるのですが、ペアでの狩りは自分以外のたった一人だけに支援の目を光らせることが出来るから。
逆に考えると私の支援の腕の低さを露呈しているようなものですが(爆。
前に、大剣のアニキと雪山のラージャンに出かけたことがありました。
大剣のアニキとはよくペアででかけることが多いです。
よくアニキも銃を担いでツーガンナーを楽しんだり、一番ペア狩りの数が多い仲間かもしれません。
さてその狩りで、大剣で攻撃を食らわせたアニキに、ラージャンのカウンター咆哮が浴びせられる状況がありました。
P2Gからはラージャンは何故かバックステップ後に咆哮というモーションを取るようになっていますが、それ以前は怒り状態に移行→咆哮でしたよね。
アニキはこのとき耳栓をつけていなかったので、当然硬直します。
このときのラージャンを含む全員の立ち位置はアニキ・ラージャン・アリスという直線状に並んでいて、私からはアニキがラージャンの陰となっていて見えない状況でした。
加えるとラージャンとアニキまでかなりの距離がある状況。
しかしこの日の私はどこか違っていて、既に弾を込めていたこともありましたが、遠く離れたアニキを、貫通弾を撃つことでラージャンもろとも当てることが出来、ピンチを救うことができました。
そんな狩りのあとのこと、アニキは私に言いました。
「アリスの貫通弾が飛んでくると思ってるから、突っ込めるんだ」と---。
狩人の矜持と思い出は十年の時を越える。