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狩りを終えて無事村に帰り、一息つく狩人は何を想うのか。 ここはそんな机の上・・・。
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本日頂いたコメントでブラインド・パラメータについて少しお話しました。
ブラインド・パラメータというのは、通常、体力や攻撃力・防御力など数値として明記されているものに対して、「見えていない」それら数値のことをそう呼びます。


すんごく昔、私はロマンシング・サガ2というRPGにのめり込み、今でも思い出したようにプレイします。
そのゲームの面白さの一つに、このブラインド・パラメータがあるのでした。

 


普通、RPGでもなんでもゲーム中の道具には使用効果が書いてあって然るべきものですが、このゲームには不親切なくらい色々なものが書いてありません。

技を使ったけれど、エフェクトが出ただけで敵も味方もダメージがない。効果がわからない。
何か特別な効果があると思うのだけれど、どんな効果かわからない。

私はなかなか検証をしてその答えを導き出す・・・というところまでたどり着くことができないのですが、こういった手探りの時期が大好きなのです。


ガンナーを始めたときもそうでした。
最初こそ無垢に装填やリロードのレベルを信じていましたが、使ううちに、これ本当に最遅から最速まであんの?と違和感を覚えました。
いくつか持っているボウガンで(確かラピッド、クック砲、骨銃だった記憶があります)試してみても、弾種によっては明らかに速度が変わらないだろうというものがありました。
コンマ何秒の世界なのかなー、なんて思いながらも文献をめくっていると案の定、速さと反動は3段階しか存在しないと書いてありました。

あるヘビィガンナーの生涯 様を愛読してガンナー少年時代を過ごしたのですが、そちらの「ヘビィボウガンが面白い6つの理由」にあえて付け加えるとすれば迷い無く、7.見えない数値の多さとするでしょう(ヘビィだけではありませんので、表記されなかったのかもしれません。また、「ヘビィボウガン基礎知識編」にてとてもわかりやすく綴られております)。


やっぱりゲームとは試行錯誤してこそのゲームだと思います。
ストーリーや物品収集もゲームの大きな醍醐味であるとは思いますが、このブラインドをめくったとき、それに至らずとも垣間見えたときの楽しさには勝てないんじゃないのかなーと思います。

私はモンスターハンターが新しくつくられる上ではそういう点ももっと強化してほしいのです。


今回のコメントへのお返事のような武器の話では、取り回しの重さに差があってそれらは数値としてカタログには載ってなくて、切れ味も個人的には隠していい。
カプコンさんは無印製作当時、体力すらも表示しないシステムにするか迷った末に今の表記をつくったのですが、私は体力ゲージが表記されなくても、それをゲージでなくほかに表す何か(例えば体力が低下すると移動スピードが落ちる、ボタン入力をしていないと肩で息をする、どこか痛めた部位に手を当てる等)であればそれも実現可能であったのではないかと思います。
そういえばその昔体力ゲージのない一撃必殺の格闘ゲーム、ブシドーブレードというゲームもありました。あれもとても面白かった。
MHの防具も属性防御くらいは隠しても面白いかもしれません。


以前から、東京トイボックスというコミックス(※ゲームをつくる人たちのお話です。製作者視点とプレイヤー視点の葛藤や情熱が混ざり合っていたり、というゲームの裏側を見ているようでめちゃ面白いです)の1巻に『不親切だからこそ奥深い』と主人公が気づくシーンがあるのですが、も、本当その通りだと思いました。
ゲームがゲームである最大の理由は、そこに試行錯誤があるからなのだと思います。ただストーリーが流れるだけならばゲームでなくアニメでも問題ありません。
ただ美術面で至高を誇るゲームソフトがドット絵の十何年前のゲームソフトに敵わないことがあるのなら(個人的には多々あります笑)、根本的にゲームの在り方を間違えているのかも。

主軸がそっちにいっちゃいましたが、モンスターハンターはもっともっと隠したほうが面白いのかもと思います。
そうすると自然、妄想(徹甲榴弾は地形に影響を与える効果があったり(崖上の岩に撃つことで崖下に落としたり)、自室でRを押しながら頭装備を被るとゴーグルのある装備はがゴーグルが降りたり)が広がります(笑。


自分で発見したり試行錯誤した末の知識や経験というものは、一番自然に頭と身体に馴染みます。
それがコメントのお返事で述べた、相棒とまで呼べる武器の隠れた性能であったりするなら、よりいっそう理解も愛しみも深さが増すことでしょう。

何もこの「ブラインド」はシステムだけの問題ではなくて、今正にハンターたちが興しているそれぞれの記録もそこに当てはまります。
支援戦術を突き詰めることも、武器の限界性能を見極めることも、数字に無い部分を追い求めることは同じで、そのようなハンター達は何か見えないものを見ようとしているのです。


それではこれにて失礼致します。
またお会いしましょう、このノートの上で。
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シュガー
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男性
自己紹介:
新大陸にて狩猟活動中。
狩人の矜持と思い出は十年の時を越える。
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