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狩りを終えて無事村に帰り、一息つく狩人は何を想うのか。 ここはそんな机の上・・・。
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この貫通弾は何百発目の貫通弾だろう。

この弾丸はガンナーを始めて何万発目の弾丸だろう。

この砦の扉に、一体何人のガンナーが背をつけたのだろう。


巨龍が崩れる瞬間、何故か正面からは見えるはずのない、その“背中”が見えた気がした。

雪崩のような音とともに、岩山龍が、沈む。





              5-21-h. 老山龍砲は、砕けない
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11月に入り、急に冷えた気がします。
三日前に冬服を出したばかりなのに、すぐにニットを出すことになりそうです。
こんばんわ、シュガシュガです。

お返事が遅くなって申し訳ございません、今日はメールフォーム設置後、初めてのお便りのお返事を致します。
そこら中から咆哮と火炎が飛び交う。

(月と太陽を同じ入れ物に入れるなんて無茶苦茶じゃない?)

次弾を装填したいのだが、その然るべきタイミングが訪れず、右手が疼く。
しかし彼らはそれを待っているのだ。狩人が気を抜く、その瞬間を。

そこに嫌でも目につく金色の月が突っ込んで来た。
私はそれをかろうじて避けると、リオレウスがいないことを確認して装填を行う。


(・・・リオレウスが、いない?)

ハッとして顔を上げる。
銀色の太陽はとっくに、空に昇っていたのだ。

(ああ、これじゃまるで寝坊だ)


太陽から燃え盛る火球が、降り注ぐ。





              5-32. 金の月、銀の太陽
いつも思う。

この黒狼鳥という飛竜は他の種にはない、誇りや知性といった本能以外の確固たる意志を持ち、我々を襲う。
それは私達ハンターのそれに限りなく近いのではないだろうか。


一時撤退し、私が回復薬を飲もうとしたその矢先に、樹木と大気を揺らす音に、身がすくむ。
彼が逃げた獲物を追ってきたようだ。

(休ませる気はないわけね・・・。)

私は老山龍砲を展開し、誰かを振り向かせるときのように優しく、ボディを二度叩く。
(もうちょっとだから頑張ってね)

地に足を着けた黒狼鳥はまるで舌舐め擦りをするように、こちらを威嚇する。

(しつこい男は、嫌われるわよ)






              5-31. 
 傷つくは誇り スカー・フェイス
著者
HN:
シュガー
性別:
男性
自己紹介:
新大陸にて狩猟活動中。
狩人の矜持と思い出は十年の時を越える。
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このブログについて
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