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私キッドは今、震えている。
それは何気ない狩猟依頼であった。
私自身別段用心もしていなかったし、何があるわけでもないと思っていた。
一度だけ、噂話に聞いたことはあった。
ドンドルマの街に依頼で出ていたとき、商人が話してくれた。
しかしそれは、笑い話となり人々を楽しませるものでしかなかった。
まさか、この目で見ることができるなんて。
まさか、ドスファンゴが地中に潜る瞬間を見ることができるなんて・・・!
-ある王国書士隊員の調査記より-
私はペアでの狩りが好きです。
Pシリーズのモンスターの体力では4人で狩りに出るとあっという間に終わってしまう、ということもあるのですが、ペアでの狩りは自分以外のたった一人だけに支援の目を光らせることが出来るから。
逆に考えると私の支援の腕の低さを露呈しているようなものですが(爆。
前に、大剣のアニキと雪山のラージャンに出かけたことがありました。
大剣のアニキとはよくペアででかけることが多いです。
よくアニキも銃を担いでツーガンナーを楽しんだり、一番ペア狩りの数が多い仲間かもしれません。
さてその狩りで、大剣で攻撃を食らわせたアニキに、ラージャンのカウンター咆哮が浴びせられる状況がありました。
P2Gからはラージャンは何故かバックステップ後に咆哮というモーションを取るようになっていますが、それ以前は怒り状態に移行→咆哮でしたよね。
アニキはこのとき耳栓をつけていなかったので、当然硬直します。
このときのラージャンを含む全員の立ち位置はアニキ・ラージャン・アリスという直線状に並んでいて、私からはアニキがラージャンの陰となっていて見えない状況でした。
加えるとラージャンとアニキまでかなりの距離がある状況。
しかしこの日の私はどこか違っていて、既に弾を込めていたこともありましたが、遠く離れたアニキを、貫通弾を撃つことでラージャンもろとも当てることが出来、ピンチを救うことができました。
そんな狩りのあとのこと、アニキは私に言いました。
「アリスの貫通弾が飛んでくると思ってるから、突っ込めるんだ」と---。
さて、突如天より古塔に現れた、『山』。
その容姿も攻撃方法も非常識な<災害級>古龍を、老山龍砲は貫くことが出来るのか。
老山龍砲と歩く 第17弾、本日の相手は浮岳龍・ヤマツカミです。
着替えの必要はない。
昨夜は一睡もできなかったからだ。
一晩中文献を読み漁っていた。
出来上がるその一丁が待ち遠しくて、一足先に出会った気になりたかったのだ。
文献も工房のカタログも、もう勝手にこのページが開く。
初めてヘビィボウガンを手にしたそのときから、ずっと憧れていた。
太陽が昇る。
窓から入ってきた小鳥に気がつき、ふと外に目をやる。
坂の下で工房のおばあちゃんが小さな背を伸ばし、大きな欠伸をしていた。
「完成したんだ・・・!」
私は扉を叩くように開け放ち、坂を駆け下りた---。
狩人の矜持と思い出は十年の時を越える。